亀崎せこみち展2016 mini開催企画 23日も開催企画

フォトコンテスト受賞作品

2016年に開催されたろじうらフォトコンテストvol.3の受賞作品を「かめざき、色彩のせこみち」展としてかめざきのまちに作品展示いたします。

ろじうら賞

金原 智 「海の見える細道」

かめざき、色彩のせこみち展
世の中のあらゆるものには、それがそれであること象徴するまぎれもない特徴が存在する。バイオリンにそれを象徴するボディのくびれが存在し、ベッカムに正確で鋭いフリーキックが存在するように。亀崎には亀崎を象徴するいくつかの景色があり、本作はそうした意味で亀崎を象徴する優れた景色を捉えている。そしてこの景色は、車で亀崎を通過するだけの人には見ることのできない、住民や亀崎に親しむものにこそ共有される美しい景色のひとつである。せこみちのうねりを抜けて坂を上り、振り返ると小さな浜辺と海が見える。そしてその向こうに碧南市の衣浦グランドホテルと小さな観覧車が見える。細かいことを言えば、遠くの砂浜で散歩する親子と釣り人と海に浮かぶブイという、亀崎的な日常風景をしっかりと収めている所は芸が細かくてとてもいい。

優秀賞

河内 聡 「赤錆の文様」

かめざき、色彩のせこみち展
絵画とは色と形の構成である。平面に-あるいは平面に見立てたものに-何かしらの線が引かれ、どこかしらに色が塗られていれば、もうそれは絵画として見ることができる。本作はトタンの赤錆とその陰影とガス管の幾何学的構成を四角く切りだした絵画である。私たちは青空に引かれた一本の飛行機雲や、足元に敷かれた煉瓦敷の溝がつくりだす模様を見るとき、それをイメージとして見ようとする。アートは人がつくりだすものである一方で、自然や既製品の中に、それを見ようとする者の心にも宿るのだ。視点の切り替えることで見えてくるもうひとつの風景。

秦 慶隆 「空と幼児とビールケース」

かめざき、色彩のせこみち展
強い陰影で西日の差すせこみち一場面を捉えた美しい一枚であるが、見ていると色々と気になり、やがてそわそわした気持ちになる作品である。気になることは以下のとおりである。
① 食い入るようにビールケースと対峙する園児の存在的な意味。
② 園児がビール瓶に指を突っ込む行為の儀礼的な意味。
③ 園児の帽子に付いた毛玉の装飾的な意味。
そして、そわそわして心配になるのは以下の通りである。
① ビール瓶の指は抜けたのかどうか。
② この遊びが楽しいのかどうか。(表情が見えない)
コミカルでシュールな作品。梅佳代的一枚。

平野 綾 「薄暮」

かめざき、色彩のせこみち展
亀崎の入門的な観光スポットである神前神社を写した作品であるが、やや不安な気持ちにさせる作品である。それは、陰鬱な空の色と、昼間なのに煌煌と光り存在を主張する2つの照明が与える不安。そして、車の下半身が見えず、私たちが立つ地面が映されていないこと、また本殿境内の床面も鳥居に隠れて見えないことの不安である。こうした不安によって写された風景の存在感と現実感がゆっくりと吸い取られ、全てがまぼろしのように見えてくる。
-これは本当にこの世なのか。亀崎は郷愁の闇に呑まれて本当は実在しない、既に失われたまちなのではないだろうか。本当はみんな死んでいるのかもしれない。死の中で、みんなの集合意識がまちを創りだしているのはないだろうか。-
彼岸と此岸を媒介するゲートとしての神前神社、、、妄想を膨らませる文学的な一枚。

金原 智 「見張り番」

かめざき、色彩のせこみち展
(個人的に猫萌えではないが)亀崎には多くの愛すべき猫が潜んでいる。彼らの多くはこのまちの化身のように全体的にのんびりと活動し、無防備で、我が物顔で、保守的で、猫的である。亀崎の住人が亀崎の特徴を10個あげるとしたら、そのひとつの項目にほとんどの人が猫を入れるではないだろうか。亀崎にとって猫は、カレーにおける福神漬けのように鉄板の添え物なのである。
本作は、被写体(というより置物に近い存在)として猫を前景に置き、雨天後の傘の天日干しという平和的な風景を切り取っている。健康そうな猫の毛並み、鮮やかな傘の青、コーンの黄色、瑞々しい草木の緑が、雨によって洗われた清潔な世界を演出している。

井上 聡子 「みんな通るみち」

かめざき、色彩のせこみち展
亀崎の特徴であるせこみちが画面奥へ弓状に延びてゆく気持ちの良い構図、ダークトーンとハイライトのドラマティックな対比、登場人物である水たまりで遊ぶ女の子、本作は一枚の絵として高い完成度で描かれている。ピントを合わせた手前の水たまり、アスファルト、木板の壁は明度を抑えることで、素材の質感を豊かに表現している。よく見ると、女の子が遊んでいる水たまりは映り込む鏡面世界が波紋によって歪んでいて目を引く。何か不思議な物語のはじまりを想起させる。

入 選

岩本 みどり

「海が見えるね」

かめざき、色彩のせこみち展

河内 聡

「黒彩」

かめざき、色彩のせこみち展

都築 邦昌

「テリトリー」

かめざき、色彩のせこみち展

河内 聡

「トタン板のキャンバス」

かめざき、色彩のせこみち展

金原 智

「森の中へ」

かめざき、色彩のせこみち展

金原 智

「煙突のある風景」

かめざき、色彩のせこみち展

金原 智

「格子戸の向こう」

かめざき、色彩のせこみち展

山口 海来

「せこみちの向こう側」

かめざき、色彩のせこみち展

都築 邦昌

「4丁目の曲がりかどで」

かめざき、色彩のせこみち展

金原 智

「日当り良好」

かめざき、色彩のせこみち展

過去の写真展の様子